予防接種とは

予防接種のイメージ写真

予防接種とは、特定の感染症に対する免疫を獲得することで、感染の拡大や感染による重症化を防ぐために行われるワクチンの接種のことを指します。

ワクチンとは、感染症の原因となる病原体(ウイルスや細菌など)の病原性を極限まで弱めたり、無効化したりした液体です。これを体内に接種することで、免疫が形成されます。その結果、同じ病原体に再度感染しても発症しにくくなったり、感染しても症状が軽度になったりします。
これは個々の健康を守るために行われますが、多くの人々がワクチンを接種することで、集団全体の免疫が形成されます。これにより、ワクチン接種ができない人々への感染リスクも低減します。つまり、多くの人々が予防接種を受けることで、社会全体を守ることにつながります。

当院で提供可能な予防接種は以下の通りです。
※ただし状況によって変更等がございます。

  • インフルエンザワクチン
    ※接種実施は10月から1月まで
  • 新型コロナワクチン
    ※接種実施は10月から1月まで
  • 帯状疱疹ワクチン
  • 麻疹・風疹混合ワクチン
  • 肺炎球菌ワクチン
  • ムンプスワクチン

肺炎球菌ワクチンとは

成人が発症する肺炎の原因の多くは、肺炎球菌による感染です。なお肺炎は、日本人の死因第5位の病気でもあるのですが、死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者です。そのため高齢者の肺炎球菌ワクチンは、1回限りではありますが、定期予防接種として扱われるため各自治体では費用の一部が助成されています。
現在、定期接種で使われているニューモバックス®NP(PPSV23)は23種類の血清型をカバーする莢膜多糖体ワクチンです。莢膜多糖体ワクチンは免疫記憶細胞を十分に形成できないため、免疫効果が約5年で減弱し、5年ごとの再接種が必要です。

キャップバックスについて

2025年8月より新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス®筋注シリンジ(PCV21)」が承認され任意接種として利用できるようになりました。

キャップバックス®は、特に高齢の成人の重症肺炎の原因として問題となる菌をターゲットに、新しい種類を多く含んでいます。21種類の肺炎球菌の型に対応しており、これまでのワクチンではカバーできなかった型も含まれます。

また、「結合型ワクチン」と呼ばれ、免疫が長く続きやすいという特徴があります。
終生免疫に近い長期持続効果を得られるとされており、1回の接種で終了です。

  • 2025年時点では定期接種はニューモバックス®NPのみになります。
  • ニューモバックス®NPは、初年度のみ(65歳)の補助で、2回目以降は任意接種となります。
ワクチン名
ニューモバックス®NP(PPSV23) 23種類の肺炎球菌をカバー 広範囲の血清型をカバーする が免疫記憶がつきにくく、 免疫効果が約5年で減弱する 5年に1回 65歳は自治体助成あり
キャップバックス®(PCV21) 21種類の肺炎球菌をカバー 成人に多い血清型を網羅 (新規8型追加) 終生免疫に近い長期持続効 果を得られ基本的に再接種は不要 1回のみ 任意接種

ニューモバックス®NPを受けた方にも追加接種がおすすめ

これまで肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方は、キャップバックス®を1回接種するだけで予防が完了します。
すでにニューモバックス®NPを接種した方でも、1年以上経過していればキャップバックス®を追加で接種できます。追加接種後はニューモバックス®NPを5年ごとに繰り返し接種する必要がなくなります。

接種のタイミングと注意点

他の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®NPなど)を打った方は、1年以上あけてから接種します。発熱や体調不良時は延期します。
注射部位の赤みや腫れ、軽い発熱などの副反応は数日でおさまることがほとんどです。

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザの予防対策には、手洗いやマスクの着用などが挙げられますが、最も有効とされているのがインフルエンザワクチンの接種です。ただ同ワクチンは、1回の接種による持続期間は約5ヵ月、接種後に効力が発揮されるまでに2週間程度の期間が必要となります。そのため、高い効果を期待するには接種時期も重要です。ちなみにインフルエンザは、毎年冬から春にかけての季節に流行します。したがって、遅くても流行のピークとされる1月を迎える少し前の12月中旬までに接種を終えられるようにしてください。

なお同ワクチンは年齢によって接種回数が異なります。13歳未満の方は計2回、13歳以上の方から原則1回の接種となります。2回接種する場合は、1回目の接種後、2~4週間の間隔を空けるようにしてください。

予防接種が受けられない方

予防接種を希望されていても以下の症状がみられる場合は行いません。

  • 発熱の症状がある方(37.5℃以上)
  • 重い急性疾患に罹患されている方
  • ワクチンに含まれる成分によってアナフィラキシー等、重度な過敏症の既往歴がある方
  • 上記に該当しなくても、予防接種を受けることが不適当とされる方

詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。

予防接種(自費)料金

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